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カテゴリー:HIV/AIDS

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12月1日は「世界エイズデー」

2011/12/01(木) / HIV/AIDS

 毎年12月1日は「世界エイズデー」という記念日です。世界規模でのエイズの蔓延の防止、エイズ患者やHIV感染者に対する差別、偏見の解消を目的として定められた記念日です。

 1988年にWHO(世界保健機関)が12月1日を「World AIDS Day(世界エイズデー)」と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱しました。その後1996年からUNAIDS(国連合同エイズ計画)もこの活動を継承しています。日本でもその趣旨に賛同し、エイズに関する正しい知識等についての啓発活動を推進し、エイズまん延防止及び患者・感染者に対する差別・偏見の解消等を図ることを目的として、12月1日を中心に「世界エイズデー」を実施しています。

 今年のテーマは、『エイズとわたし 〜 支えることと 防ぐこと 〜』で、キーメッセージは、『どこかでエイズの流行と触れ合っている「わたし」 すれ違ったかもしれない「わたし」 だれが何を支え、何を防ごうとしているのか いろいろな人たちの「エイズとわたし」を聴いてみたい そして、語りたい』となっています。



 エイズ対策の両輪は予防と支援だとよく言われます。この30年のHIV/エイズとの闘いを振り返れば、対策の最大の推進役は、HIVというウイルスに感染した人たち、エイズの流行に影響を受けている人たちでした。「影響を受けている人たち」とは多くの場合、HIV陽性者の家族、恋人、友人、知人、そして HIV感染の高いリスクにさらされやすく、そのために社会的な差別や偏見を受ける恐れのある人たちを想定して使われています。その人たちの闘う力を支えることで、予防のメッセージもまた、社会に広く伝えていくことが可能になります。
 一方、日本国内でHIVに感染している人はエイズ動向委員会の報告ベースでも年間1500人前後に達しています。累積報告数から考えると、少なくとも2万人を超えるHIV陽性者が、会社などで働き、学校で勉強し、映画を見に行ったり、バーで一杯やって帰ったり、テレビでなでしこジャパンを応援したりしている現実がすでにあります。そのリアリティ(現実)を受け止める想像力さえあれば、「影響を受けている人たち」にはもっと大きな広がりが出てくるはずです。支える力は影響を受けているからこそ生まれてくるといった事情もあります。
 そうした広がりの中でもう一度、「エイズとわたし」の関係を考えてみたい。だれが何を支え、何を防ごうとしているのか。そして、どのような影響を受けてきたのか。どこかでエイズの流行と触れあっている「わたし」。すれ違ったかもしれない「わたし」。いろいろな人たちの「エイズとわたし」を聞いてみたい。紹介できる機会を作りたい。そんな思いが「エイズとわたし 支えることと 防ぐこと」には込められています。

 (API-Net 平成23年度「世界エイズデー」特設ページより引用)



 また、各地で様々なイベントが開催されます。「世界エイズデー」前後にかけて、全国各地では様々な特設検査やイベントが企画されています。あなたのお住まいの近くで開催される検査・イベントの情報は、下記URLからご確認下さい。

API-Net 平成23年度「世界エイズデー」特設ページ
http://api-net.jfap.or.jp/event/HivInsWeek/special2011/WorldAidsDay2011.html

World AIDS Day 2011 - Official Website(英語)
http://www.worldaidsday.org/

開発中のHIVワクチンの臨床試験で90%の被験者に免疫応答

2011/10/06(木) / HIV/AIDS

 スペイン科学研究高等会議(CSIS)によるHIVワクチン「MVA-B」の第T相臨床試験で、HIVウイルス感染者の90%に対し、免疫応答を引き起こすことに成功したと発表された。

 ワクチン「MVA-B」を体内移植することにより、HIVを攻撃する抗体を生産するリンパ球の一種「B細胞」が活発化することが確認された。また、48週目に行われた血液検査で、被験者の72.7%にB細胞による抗体がみられた。長期にわたって免疫機能を保持する働きを持つ「メモリーT細胞」による免疫応答についても85%の被験者が維持していた。この結果、一度ワクチンを接種すれば、長期間の免疫効果が期待できるとわかった。

 CSICによれば、「MVA-B」が今後の第U相、第V相臨床試験を経て、ワクチンが実用化されれば、エイズは将来的に現在のヘルペスくらいの扱いになるだろうとのこと。

HIV治療薬でHIV感染が6割〜7割予防可能に

2011/07/29(金) / HIV/AIDS

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)と世界保健機関(WHO)は、7月13日にエイズ治療薬の飲み薬でHIV感染が6割〜7割予防できると発表した。

 アメリカのワシントン大学グループでは、東部アフリカのケニアとウガンダの4758組のカップル、疾病管理センターでは、南アフリカのボツアナの1200組のカップルで臨床試験が行われた。カップルはどちらか一人はHIV陽性で、もう一人はHIV陰性。

 検査内容は、陰性パートナーが1日1錠の薬を服用し、性行為時は避妊具使用するというもので、服用する薬は3通りのグループに分けられた。1グループ目は、HIVやB型肝炎の治療に用いられるテノフォビルという薬を服用し、約6割が感染予防された。2グループ目は、テノフォビルとHIV感染治療薬エムトリシタビンの合薬を服用し、約7割が感染予防された。3グループ目は、偽物の薬が服用された。

 テノフォビルとエムトリシタビンは、欧米ではエイズとB型肝炎の治療薬、日本でもエイズ治療薬として使われている。
 ※テノフォビルとエムトリシタビンは効果が高い反面、いろいろな副作用が出やすいので、医師の許可なしに服用しないで下さい。服用の際は、事前に医師から十分に説明を受けてから服用して下さい。

「HIV検査普及週間」を6月1日から7日まで実施

2011/05/26(木) / HIV/AIDS

 国民のHIVやエイズに対する関心を高め、HIV検査の浸透・普及を図るため、厚生労働省は6月1日から7日まで「HIV検査普及週間」を実施すると発表。

 主な取り組みとしては、以下のイベント等が挙げられている。
 ・レッドリボン10時間生動画 〜HIV検査へGO!〜
 ・街頭キャンペーン
 ・HIV(エイズ)無料検査
 ・インターネットによる啓発及び情報提供
 ・ポスターによる啓発

 「レッドリボン10時間生動画 〜HIV検査へGO!〜」は、インターネット動画配信サービス「ニコニコ動画」のニコニコ生放送等にてHIV/エイズに関するコンテンツを10時間生放送し、予防啓発のメッセージを発信する予定。出演者は、サンドウィッチマン、U事工事、髭男爵ら、お笑いタレント総勢15人に加え、はるな愛、加藤鷹、蒼井そらなど多彩な顔ぶれとなっている。

 「HIV(エイズ)無料検査」は、渋谷駅近くの特設検査所と赤枝六本木診療所で、HIV無料検査を実施を予定している。

「HIV検査普及週間」の詳細はこちら
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001d5lf.html

HIVの理解を呼びかけるレストランイベント、過去最高238店参加

2011/03/09(水) / HIV/AIDS

 カナダのバンクーバーやウィスラーなどで3月24日に、HIV/エイズ患者に対する理解を呼びかける目的の、レストランイベント「Dine Out For Life」の開催が発表された。

 今年で17回目を迎える「Dine Out For Life」は、エイズで苦しむ患者を支援するため、バンクーバーで活動する「Friends For Life」と「A Loving Spoonful」という非営利団体が共同で開催するチャリティーイベント。1991年の創立以来、バンクーバーを含む北アメリカの55市で行われている。今年のバンクーバーの同イベントには、過去最高の238店のレストランが参加協力する。当日、参加するレストランで食事をすると、その内の25%が「Friends For Life」と「A Loving Spoonful」に寄付される。2人で80カナダドル分の食事をすると、6人のエイズ患者に食事を提供できるという。

 A Loving Spoonfulの事務局長は「特に病状が深刻なエイズ患者にとって移動したり料理を作ったりすることが困難になるため、一人ひとりの家に食事を配達し患者をサポートできればと」と話す。「3月24日に外食をすると(多くのエイズ患者に)食事を提供していることにもなるので参加レストランに足を運んでほしい」とも話している。

Dine Out For Life (英文)
http://www.diningoutforlife.com/

ニューデリーでHIV陽性者2000人が抗議デモ

2011/03/03(木) / HIV/AIDS

 ニューデリーで2日、インドと欧州連合(EU)が協議を進める『自由貿易協定(FTA)』に抗議し、国境なき医師団(MSF)の患者やアジア各国のHIV陽性者、2000人以上がデモ行進を行った。デモの参加者は、インドに対してEUが要求する薬の供給を制限する条項の受け入れに拒否を貫くよう要求した。

 FTAの問題となっている条項は、ジェネリック薬の販売許可を得るために必要となる、薬の安全性を証明するデータの開示を一定期間保護する義務を規定する「新薬データ保護期間」の導入である。これにより薬を最初に開発した製薬会社には市場独占権が与えられ、ジェネリック薬を一定期間製造することができなくなる。デモ参加者は、ジェネリック薬を製造できなくなったことにより、安価なジェネリック薬の供給もなくなのではないかと考えている。

 FTAの条項に対して、MSFのポール・カーソーン氏、国連保健問題特別報告官のアナンド・グローヴァー氏、HIV陽性者団体「Asia Pacific Network of Positive People(APN+)」のラジフ・カフル氏は以下のように述べている。

 ▼ポール・カーソーン氏 「MSFが途上国で17万5000人を対象に行うHIV/エイズ治療プログラムで使用する薬の80%以上が、インド製の安価なジェネリック薬です。HIV /エイズに限らず、MSFでは結核やマラリアなどの病気の治療に用いる薬をインドのメーカーに頼っています。私たちの患者が命をつなぐ薬が遮断されることは受け入れがたいことです」
 ▼アナンド・グローヴァー氏 「新薬データ保護期間を自由貿易協定に導入することは、公衆衛生上大きな問題が生じることが他の国々で過去に実証されています。世界で数百万人の人びとがインド製のジェネリック薬に頼り、途上国の薬局として機能するインドにおいて、新薬データ保護期間を導入することは大きな間違いです」
 ▼ラジフ・カフル氏 「私たちは、生き延びるためにインド製の価格の安いジェネリック薬に頼っています。友人や大切な人たちが、必要な薬が手に届かない高い価格であるために命を落としていた時代に戻るのはごめんです。私たちは、インド政府に対して『インドとEUの自由貿易協定と私たちの命を引き換えにしないで』という簡潔な要求を行っているのです」

 EUは、新薬データ保護期間の導入は薬の供給に影響はないと主張している。

国境なき医師団(日本語)
http://www.msf.or.jp/index.php

大分市保健所、エイズ検査で誤って「陽性」と伝える

2011/01/19(水) / HIV/AIDS

 大分市保健所によると、17日にエイズ検査を受けに来た10人に誤ってB型肝炎キットを使って検査したと発表。検査の結果、男性1人に陽性の疑いがあると伝えた。その後、職員が間違いに気付き、残った血液で改めてHIV検査をしたところ、10人全員が陰性だった。

 誤って検査したことはニュースで報じられ、そのニュースを見たという男性が名乗り出て、保険所は正しい結果を伝えて謝罪した。

骨髄移植によりHIVが完治

2010/12/17(金) / HIV/AIDS

 HIVに感染した40代の米国人男性に、治療のため骨髄移植したところ、3年以上たった今もHIVが検出されていないとする研究結果が、15日発行の米医学誌「Blood」に発表された。これは世界初のHIV治療法の発見ということになる。

 完治したとされる男性は、HIVに感染して10年以上。急性骨髄性白血病も発症し、化学療法を受けたが効果はなかった。この白血病治療のため、骨髄移植を実施することになったが、医師の考案により、遺伝子変異でHIV耐性を持ったドナーを移植することになった。移植から3年以上経過したが、白血病は完治、HIVも検出されなくなった。

 医師らは、この治療法は世界に3300万人いるHIV患者のほとんどに効かないとしながらも、今回の例はHIV治療が原則的には可能であることを示しており、HIV治療の未来に希望の光が差したと話している。しかし、この治療法はかなり高額で、また副作用も大きいとのことで、実用には遠いようだ。

大阪府、エイズ患者急増

2010/12/10(金) / HIV/AIDS

 大阪府のエイズ患者がこの3年間で急増している一方で、エイズ検査の受診者は減少傾向にあると、朝日新聞社の速報ニュースサイト「asahi.com」で掲載された。

 厚生労働省のエイズ動向委員会によると、発症が確認されたエイズ患者の報告数は2009年では大阪府が62人。都道府県別では東京都の96人に次いで2番目だった。国内では両都府が圧倒的に多い。

 東京では2000年以降横ばいで推移しているのに、大阪では2007年から3年連続して急増。2006年に比べ2.5倍になった。なぜ大阪でエイズ患者が増えているのか、その原因はよくわかっていない。

 HIVに感染しても治療すれば発症は抑えられるので、大阪府は心当たりのある人は早めに検査を受けるよう呼びかけている。

asahi.com
http://www.asahi.com/

海外セレブ達がFacebookやTwitterの使用再開!!

2010/12/07(火) / HIV/AIDS

 アリシア・キーズやレディー・ガガなどのセレブ達が参加したチャリティ基金「Keep a Child Alive」のキャンペーンで、募金額が100万ドルに達するまでFacebookやTwitterの使用を中止していたが、6日に目標達成によりFacebookやTwitterの使用を再開したと報道された。

 「Keep a Child Alive」をアリシア・キーズと共同設立したリー・ブレイクによると、アメリカのドラッグストア・チェーンの元オーナーが目標額の半分となる50万ドルを寄付したという。このキャンペーンでは3600人以上が募金したと公表、「1週間以内に目標額に届き、非常に驚いている」とコメントしている。

Keep a Child Alive 公式サイト
http://keepachildalive.org/

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