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カテゴリー:HIV/AIDS

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12月1日は「世界エイズデー」

2010/12/01(水) / HIV/AIDS

 毎年12月1日は「世界エイズデー」という記念日です。世界規模でのエイズの蔓延の防止、エイズ患者やHIV感染者に対する差別、偏見の解消を目的として定められた記念日です。

 1988年にWHO(世界保健機関)が12月1日を「World AIDS Day(世界エイズデー)」と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を呼びかけたことが始まりでした。その後、1996年にUNAIDS(国連合同エイズ計画)もこの活動を継承しています。日本でもエイズに関する正しい知識等についての啓発活動を推進し、エイズまん延防止及び患者・感染者に対する差別・偏見の解消等を図ることを目的として、12月1日を中心に「世界エイズデー」を実施しています。

 今年のテーマは、『続けよう 〜Keep the promise Keep your life〜』です。今ではエイズの原因となるHIVというウイルスに感染しても仕事をやめることはないし、生活も続けられます。エイズに関する啓発発動等を取り組み続けた方々のお陰で、社会の理解が広がり、関心を持つ人が増えました。理解や関心を持つ人が増えたことにより、治療も予防対策も進歩し、安心して検査を受けられるようになりました。

 また、各地で様々なイベントが開催されます。「世界エイズデー」前後にかけて、全国各地では様々な特設検査やイベントが企画されています。あなたのお住まいの近くで開催される検査・イベントの情報は、下記URLからご確認下さい。

API-Net 平成22年度「世界エイズデー」特設ページ
http://api-net.jfap.or.jp/event/HivInsWeek/special2010/WorldAidsDay2010.html

World AIDS Day 2010 - Official Website(英語)
http://www.worldaidsday.org/

国内HIV感染者増加、短気発症型ウイルスも

2010/11/30(火) / HIV/AIDS

 厚生労働省のエイズ動向委員会は29日、今年7〜9月に新たに計368人が報告され、前年同期を上回ったと発表した。また、国連合同エイズ計画が23日に発表した報告書によると、過去10年間で世界のHIVの新規感染者は約20%減少したと発表。しかし、日本を含めた東アジアでは増加がみられ、関心の低さが原因と考えられている。

 エイズ動向委員会委員長は「新規報告の3割が、症状が出て初めて感染がわかった患者という点が一番気になる。発症前に治療すれば何十年も普通の生活ができるだけに、早期発見して欲しい」と強調した。

 関心の低さに関しては、2007、2008年に保健所などへの検査や相談は20万件を超えたが、2009年は19万件台に減少。新型の豚インフルエンザへの対応に追われたほか、関心が移ったことなどが原因と考えられており、今年は昨年をさらに下回ることが予想される。

 さらに、短期間で発症するウイルスが国内外で報告されている。国際医療研究センター戸山病院のエイズ治療・研究開発センター長が急性感染が確認された83人を調べると、3年後に治療が必要になった人が8割以上いたと発表。センター長は「免疫から逃れるウイルスが増え、間違いなく発症がどんどん早くなっている」 と述べている。

海外セレブ達がFacebookやTwitterの使用中止

2010/11/30(火) / HIV/AIDS

 アリシア・キーズやレディー・ガガ、ジャスティン・ティンバーレイクといったセレブ達が、チャリティのためにソーシャルネットワークサイトの使用を一時的に中止することが明らかになった。

 彼らは、2003年にアリシア・キーズとリー・ブレイクが設立したチャリティ基金「Keep a Child Alive」によるキャンペーン「Digital Life Sacrifice」に賛同したことがわかった。このキャンペーンは、携帯メールやキャンペーン賛同商品の売り上げを通じて集めた寄付金を、アフリカやインドでエイズと闘う家族たちに送る予定になっている。彼らは世界エイズデーにあたる今週火曜日からFacebookやTwitterの使用を中止し、100万ドルの寄付金が集まるまでは再開しないと発表された。このキャンペーンには、ガガとティンバーレイクの他にも、アッシャー、ジェニファー・ハドソン、ライアン・シークレスト、キム・カーダシアン、クロエ・カーダシアン、イライジャ・ウッド、セレナ・ウィリアムス、ジャネル・モネイ、キーズの夫でもあるスウィズ・ビーツらが参加している。

 ブレイクは「ガガ一人だけでも目標額を集められると思う」と語り、キーズは「私たちが普段自然に利用しているメディアを使うことがすごく重要で、超クールなことだと思った」と語っている。キーズは他にも、「みんなの目が覚めるくらいまでショックを与えることが、すごく重要なの」、「誰もがどうでもいいと思っているわけでも、何もしたくないわけでもないわ。ただ、こんな風には考えたことがないというだけよ」と述べている。キーズのTwitterでは、「人々の注目を引く上で、これはすごく直接的で、即座に感情的であり、少し皮肉な方法なの」と説明している。

Keep a Child Alive 公式サイト
http://keepachildalive.org/

アリシア・キーズ オフィシャルサイト
http://www.aliciakeys.com/us/home

エイズワクチン実現に前進、ウイルスの9割無力化する抗体発見

2010/07/09(金) / HIV/AIDS

 米国立衛生研究所中心とする研究グループは、さまざまなタイプのエイズウィルス(HIV)の感染や増殖を防ぐ「中和抗体」を発見したと、7月8日付けの米科学学誌サイエンス(電子版)で発表した。

 HIVは遺伝子が非常に変異しやすいため、患者の免疫機能によって抗体が作られても、変異したHIVには効かなくなる問題があった。しかし研究チームはHIVに感染したが発症していない60歳の男性の血液から、変異ウイルスに有効な2種類の中和抗体を発見。他に報告されている変異ウイルスのうち約90%に結合し無力化出来ることを確認した。

 研究チームは「(まだ実用化されていない)エイズワクチンの開発を加速させることになるだろう」と述べている。

HIV感染初期でも検査可能な新薬登場

2010/04/15(木) / HIV/AIDS

 ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、HIVの抗原と抗体の検出試薬「エクルーシス試薬HIV‐コンビ」を発売した。

 従来の検査では、抗HIV抗体のみに用いられることが多かった。感染後、検査で陽性と分かるようになるまでの期間(ウインドウ期)が1〜2カ月程度あり、HIV感染初期の検出が困難だった。

 「HIV‐コンビ」は、抗HIV抗体と抗原を同時に検出するため、ウインドウ期の短縮が期待できる。HIV‐コンビは、30μLの微量検体で、血清・血漿中のHIV‐p24抗原と抗HIV‐1抗体、抗HIV‐2抗体をわずか18分で同時に検出できる。

特許プール創設決定、低価格エイズ治療薬普及に期待

2009/12/18(金) / HIV/AIDS

 非営利で国際的な民間の医療・人道援助団体の国境なき医師団(MSF)によると、発展途上国のHIV/エイズ患者がより効果的で安価な治療を受けられるようにするため、国際的な医薬品購入機関「国際医薬品購入ファシリティ(UNITAID)」理事会は、「特許プール」を運営するライセンス供与機関を創設することに決定したと発表。

 「特許プール」とは、製薬会社が保有する治療薬の特許権を管理機構を通じて共有し、ジェネリック医薬品メーカーなどの利用者から特許料を受け取るしくみである。「特許プール」の活用により、従来は実現が難しかった、薬価の引き下げや多剤混合薬(1つの錠剤に複数の薬剤を入れた薬)の開発が可能となる。

 近年、発展途上国におけるエイズ治療の現場では、同じ薬を長期にわたり服用することで薬剤耐性が生じるケースが目立っている。第二、第三選択薬が至急に必要とされているが、新規に開発された薬剤は高価で入手困難なため、患者の生命が危機にさらされている。

 異なる製薬会社によって開発され、製造、販売に至っている薬を異種配合し、新たな多剤混合薬を開発する取り組みも、特許の問題が障害となり進行が遅れている。この結果、治療の現場では、多種の薬剤を日に何度も服用することが困難な小児患者に対して効果的な投薬治療を行うことができない。また、治療を中断するケースが多くなることで、薬剤耐性の患者が増加するという負の連鎖も起きている。

 MSFの必須医薬品キャンペーンの政策責任者ミシェル・チャイルズは以下のように語った。「多くの患者にとって、医薬品へのアクセスは生死を分ける鍵であり、特許プールの早期活用が切望されています。特許権者には、この制度への一般的な支援表明にとどまらず、ライセンスを公式にまた確実に供与することが求められています。『特許プール』を支援するMSFのキャンペーンに対して、複数の会社から前向きな返事が得られたのは心強いことです。」

 UNITAID理事会によると、この「特許プール」は全ての発展途上国のためにあるとしているが、制度自体への参加に強制力はなく、その成否は特許権者の決定に委ねられている。

 MSFが2009年11月にウェブサイト上で開始したUNITAIDの「特許プール」への参加を呼びかける電子メール送信キャンペーンでは、「特許プールに治療の鍵となる薬の特許権を託してほしい」と訴える30万通以上の手紙やメールが、一般の人びとから製薬会社へ送付された。

国境なき医師団(MSF) 日本語サイト
http://www.msf.or.jp/

12月1日は世界エイズデー、自立的に検査を受けましょう!

2009/12/01(火) / HIV/AIDS

 毎年12月1日は「世界エイズデー」という記念日です。世界規模でのエイズの蔓延の防止、エイズ患者やHIV感染者に対する差別、偏見の解消を目的として定められた記念日です。シンボルであるレッドリボンは「あなたがエイズに関して偏見を持っていない、エイズとともに生きる人々を差別しない」というメッセージです。

 全国各地では世界エイズデーにちなみ、即日無料検査やコンドームの無料配布、エイズに関するトークショーやコンサートなどが行われている。

 厚生労働省のエイズ動向委員会委員長のコメントでは、「HIV抗体検査件数、相談件数の減少は新型インフルエンザの影響を受けた可能性がある。しかし、わが国でHIV感染者、エイズ患者が増加傾向にあることを考えると、引き続きエイズ対策を推進することが重要である」と述べている。
 委員長は他にも以下の対応を行っていく必要があるとコメントを残した。
  1.保健所等におけるHIV抗体検査・相談を引き続き推進する。
  2.世界エイズデー等のイベントを積極的に利用し、HIV抗体検査の重要性について広く周知する。
  3.自治体におけるHIV抗体検査の実施情報等を周知する。

 エイズは予防できる病気です。正しい予防法を知り、自立的にHIV抗体検査を受診しましょう。また、レッドリボンの意味を知り、レッドリボンを身につけることによって、エイズをみんなで考えましょう。

エイズワクチン臨床試験で感染者3割減少

2009/10/23(金) / HIV/AIDS

 タイで約1万6千人が参加したエイズワクチンの臨床試験で、感染者が3割減るという予防効果が実証された。しかし、効果は1年で弱まり、感染後は血液中のHIVは減らなかった。この臨床試験は今後の有効なワクチン開発の基礎となるという。

 ワクチンはフランスのサノフィパスツール社が開発した「アルバックHIV」を主体とし、アメリカのバックスジェン社が開発した「エイズバックB/E」を追加するもの。

 臨床試験は2003〜2005年に行われ、18〜30歳の男女ボランティア計16395人が参加。性別、年齢、結婚・未婚、性行動などのバランスを取れるように半々に分けた上で、一方には半年間で主ワクチンを4回、追加ワクチンを2回の計6回投与したところ、感染者は51人に留まった。他のワクチンを投与した組と比べると感染率が31.2%低かったという。

新型インフルエンザ対応でエイズ検査の人数減少

2009/09/29(火) / HIV/AIDS

 厚生労働省は、4月〜6月末までの約3か月間に保険所などでエイズ検査を受けた人数が、去年の最大受検者数より1万2261人減少したと発表。これにより去年より約25%減少したことがわかる。

 原因は新型インフルエンザの対応に追われ、エイズ検査に手が回らなかったためとみられる。エイズ動向委員会委員長は「HIV感染の傾向がわかりにくくなるため、できるだけ並行して検査を行ってほしい」と呼びかけている。

 今回の発表によると新たなHIV感染者は266人、新規エイズ患者数は116人。HIV感染者数は過去7番目、新規エイズ患者数は過去4番目に多い結果となった。感染経路は同性間性的接触が過去最多の172人で、全HIV感染者報告数の約65%。そのうち163人が日本国籍男性だった。

エイズ動向委員会報告
http://api-net.jfap.or.jp/mhw/survey/mhw_survey.htm

ワクチン組み合わせ、HIV感染リスクが3割低下

2009/09/25(金) / HIV/AIDS

 ロイター通信によると、14日にアメリカとタイの研究者が2種類の既存ワクチンを使用し実施したエイズワクチンの臨床試験で、被験者のHIV感染リスクが約3割下がったとの研究結果を報告した。

 臨床試験で使ったワクチンは、フランス製薬会社サノフィ・アベティスの「ALVAC」というカナリア痘ワクチンと、非営利団体(NPO)が所有する「AIDSVAX」の2種類を組み合わせたもの。

 今回の治験には、エイズ感染について特別なリスクがない異性愛者のタイ人ボランティア1万6000人が参加。研究チームでは、被験者のHIV感染リスクが32%下がったとしている。

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